みなさんこんにちはADHD大学生ポコ(@pokopoko_ADHD)です。
発達障害を持つ人の傾向の1つとして過集中というものがあります。
文字からしてどんなものなのかわかるかと思います。「集中し過ぎる」のです。
「一見いい事じゃん!」とか「便利な能力だね!」と思われるかもしれませんが実は結構辛かったりします。そんな過集中についての自分の経験を書いていこうかなと思います。
大前提として、私(ADHD)は基本集中できない。何が言いたいかというと
1か0なのです。「やるかやらないか」「できるかできないか」なのです。
中間、適度に集中できるというものがないとどういうことかというと矩形波のような感じになります。
しかも、過集中の翌日に平常運転に戻ればいいのですが、集中している時は自分の限界や疲れがわからないため次の日やそのまた次の日はほとんど頭が動かなくなってしまいます。
そんな特性の良いこと悪いことを書いていきたいと思います。
良いこと
良いと思う点は二点
「人が何日もかかることを1日で仕上げることができる」
これは勉強をする時に特に恩恵を受けているように感じます。レポートなり試験なりでかなり助かっています。
「どんなことでも楽しく感じてしまう」
脳内麻薬とかいう言葉がありますが、本当になんでも楽しくなる感覚に陥ります。なので、本来であれば嫌なことで3分と集中力が持たないことでも数時間続けていられたりします。
これも勉強の時に役に立ち、自分が苦手な科目の勉強はできるだけ過集中?でハイになっている時にやっていました。
悪い点
虚脱状態
これは過集中状態がキレた後にくる怠さを言います。
世の中良くできていて良いことだけでなく、しっかりデメリットもついてまわるようです。
この状態になると何もかもだるく感じ、集中から最も遠い存在になります。
『心ここにあらず』という言葉が最もしっくりくるような状態になります。
このとき、ADHDの自分でも驚くくらいの注意力散漫さを体感することになります。
気分とかの問題もあるので一概に比較できないですが、鬱の時の症状を1日限りで体感する感じが近いのかなと思います。(この表現はあっていないような気はしますが)
わかりやすく一度は経験したであろう二日酔いで表現すると
「二日酔い」ー「気持ち悪さ」=虚脱状態
といった感じでしょうか。
疲労感とはまた違った身体の重さを感じます
コントロールできない
過集中を集中したい時にピンポイントで使えればいいのですがそれができないのです。
利点で「試験で役に立つ」ということを書きましたが、試験前日の勉強で過集中になってしまうと、翌日に虚脱状態になってしまいいざ本番で頭が全く働かないということになります。
こうなってしまうといくら勉強しても本番で出力できず、意味がなくなってしまうので怠さと虚しさでかなり辛いです。
過集中を知ることが難しい
これはデメリットではないですが間違いなくメリットではないのでこちらに分類しました。
自分は『過集中』という言葉・症状をADHDの診断を受けてから初めて知りましました。しかし、診断を受ける前までの人生で過集中がなかったわけではありません。
自分はそれまで得体の知れない絶好調と体調不良だと思っていました。
過集中の存在を知っていれば多少ではありますが、その特徴に合わせて生活すること、対策することができます。しかし、生まれながら過集中という症状を持っていると「みんなも同じようにある」と思ってしまい特徴そのものに気づけないケースが多いと思います。
これは過集中だけでなく発達障害全体に言えることだと思いますが・・・
過集中を考えて
基本的にメリットデメリットは一体のように感じます。足して2で割って健常者って感じですね・・・
ただ、オンオフを繰り返すというよりはoff off off off on off off offと言ったように基本オフ状態です。なので足して2で割っても健常者ではないですね。残念ながら
上の良い点悪い点の文字数を見ていただけると分かる通り悪い点の方が多いですよね!!
つまりそういうことです。
基本的にデメリットの方が強く感じています。確かに素晴らしい特徴と思われるのもわかりますが、私自身は決して素晴らしい特徴とは思っていません。過集中と聞いた時に「すごいね」という言葉よりも「なんか大変だね」という言葉の方がしっくりくるような気がします。
またね