ADHD大学生ポコのブログ

発達障害、その他ほかに適当なことを書くブログ

自称ADHDの大量発生について思うこと

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みなさんこんにちはADHD大学生ポコ(@pokopoko_ADHD)です。

 

近年『ADHD』という言葉が広く認知され始めている、そう言った反面間違った理解やいわゆる『自称ADHD』を大量に生み出してしまっているという面もあります。こういった状態をADHD当事者が思うこと(あくまで私個人)を書いていこうと思います。

 

<ADHDとは簡単に>

『注意欠陥・多動性障害』のことで(attention-deficit hyperactivity disorder)のスペルの頭文字をとってADHDとなっています。

症状は大きく三つに分けられ多動性・衝動性・注意欠陥となっています。簡単に言うと多動性からくる落ち着きのなさ・衝動性からくる浅はかな言動・注意欠陥からくる集中力の欠如、忘れ物などです

これらの症状が学習、生活に影響を及ぼす場合に診断される。

Wiki曰く、神経発達性もしくは行動障害であるそうです。

<間違った理解が生まれる理由>

前に書いたこの記事を読んでいただけるとわかるかと思います。これを『簡単にまとめたもの』を簡単にまとめると、経験したことがないものかつ目に見えないことを人間は正確に把握できないということです。発達障害はほとんどが先天的ですし、(こういう比較は良くないかもしれませんが)身体的な障害と違って目に見えるものではありません。なので本人の苦労や症状などが間違って理解されてしまうのだと思います。

tadona-pokosan.hatenablog.com

 

 

<なぜ自称ADHDが生まれるのか>

おそらく大きな理由としては免罪符が欲しいのでしょう。これはよく言われていることですね。自分の失敗の行き先を障害のせいにしたいのでしょう。

 

もう一つの側面として、歴史に名を残しているようないわゆる天才と言われるような人たちの一部には発達障害の特徴があったのではないか?と言われているからでしょう。自分ができないのは自分の努力や才能がないからではなく、自分には才能、能力がありそれが周りの人間と合わないから自分が失敗するのだと・・・

 

もしくは本当に悩んでいて、診断に行くべきかどうかを検討している段階の人。診断がないけど症状が当てはなるから便宜上自称ADHDというワードを使っている人もいるでしょう。

最初にあげた免罪符が欲しい人たちが増えたのも事実ですが、ADHDという言葉が世間に広がってきている今、本当に悩んで便宜上使っているという人も増えていると思います。

 

<実際どう思ってる?>

おそらく多くの当事者は不愉快に思うと思いますが、自分はそこまでは思いません。少し思いますが(条件ありですが)、むしろ少し気の毒と思うくらいです。

 

『気の毒に』と思う理由として、ADHDを免罪符に使いたくなるほど追い詰められてるのではないか?と考えてしまうからです。はっきり言って現在、発達障害に対する認識が広がっているのも事実ですが、偏見が依然大きいという面もあります。自称ADHDの人たちがそこまで考えているのかどうかは分かりませんが偏見を生むリスクも考えて自称しているのであれば、現実で相当追い詰められているのではないか?と思うからです。

 

一方、少し不愉快思う理由としては自分が人と違うということに憧れてるが故に自称している人たちに対してです。(本当に少数ではあると思いますが)

それは人と違うが故に苦労している人に対して失礼だと思うからです。どれだけ苦労したり、傷ついたりしたのか分からずに、なんとなくで自称するのは良くないと思います。

それにそう言った人たちがよって発達障害の認知を歪められてしまうというマイナス面もあります。

 

〈最後に〉

まだ診断を受けてなくて本当に悩んでいる方

は極力早めに診断を受けることをお勧めします。診断をもらうことの目的は薬を貰える(買える)ということです。ADHDという言葉に出会うことは重要ですが、実際にADHDという肩書き?診断をもらうことはそこまで重要ではありません。今まで散々自称ADHDを批判して来ましたが…

 

薬の経験談についてはこの記事にまとめてあります。(あくまで個人の経験談ですが)
tadona-pokosan.hatenablog.com

tadona-pokosan.hatenablog.com

 

*因みに診断を受けに言ったからと言ってすぐに診断の結果義出るというわけではないですし、そう簡単にADHDという診断は出ないという声も聞きます。

 

今まで書いて来たことの全てを否定しますが、健常者だろうがADHDだろうが自称ADHDだろうが、重要なのは冷静に自分の得手不得手を把握することです。

自分の得手不得手は知れば知るだけ辛いかも知れませんが・・・