発達障害ADHDにとって大学受験が鬼門な理由
みなさんこんにちはADHD大学生ポコ(@pokopoko_ADHD)です
今年の大学受験の二次試験も終わった?終わりそうな時期ということで、ADHDにとって大学受験はかなり厳しいものがあると言うことを書こうかな…と思います。
*あくまで3年前の自分の経験談ベースなのでかなり偏りのある記事になると思います。あらかじめご了承ください。
言いたいことはまとめに書きました。途中読むのが面倒な方は目次から飛んでください。
大学受験が厳しい理由
問題文が長くなりがち
中学校の問題(高校受験)に比べて問題文がどうしても長くなってしまう。
これは単純に問題のレベルが上がっているというありますが、ADHDにとって問題文が長いというのはその問題の難易度以上に「最後まで集中して読めない」という問題が発生してしまうため厳しいものになります。
また理系の場合であれば物理などで文字がたくさん出てきます。その中に大切な条件の設定などがあり、その条件を読み飛ばした挙句、『これじゃ〜解けないじゃん』といったことにもなります。
設定や問題文の長文化が「注意欠陥や集中力のなさ」というADHDの短所にダイレクトに響いてしまいます。
計算過程がどうしても多くなる
数学が特に顕著で難易度の増加に伴って計算量も増えてきます。
個人的な見解なのですが、高校受験の難易度の高い問題は計算量が少なく、見方が分かれば解けると行った問題だったのに対して、大学受験の難易度の高い問題は見方に加えて計算量もかなり多くなる傾向があるように思います。
計算量が増えるのは必然的な流れですが・・・
1~10までの計算過程があったとしたら1~10までの全ての計算を完璧にこなさないといけません。
完璧というのがADHDには難しく、答えの導き方は分かっても答えが違うということが多々…
個人的には計算が複雑になりがちな部分積分とかかなり苦労した覚えがあります…
知らないと解けない問題が多くなる
これは上の計算量のところでも書きましたが、解法を知らないと手も足も出ないという問題が多くなります。
本番考えてどうにかなるといった問題が少なくなります。つまり、事前に問題を解くなりなんなりで解法を暗記していなくてはならないというケースが多いです。
ここで問題なのが勉強時間
これは勝手な推測なのですが、ADHDの人は健常者の人と比べて勉強時間を確保する、時間を勉強に割くことがなかなか難しいと思います。
というのも持ち前の注意欠陥と好奇心から興味の方向が同じ学習であっても教科書(受験勉強)に向けることがなかなか難しいと思われるからです。
「受験の結果は基本的に勉強時間に比例する」
「受験は知ってるもん勝ち」
「受験は情報ゲー」
と某T工大に受かった知人は言っていました。
(四年近く前の話ですが…)
まとめ
この記事はADHDは大学受験で厳しい思いをするかもよ…
という内容のものですが、決して『受けるな!』といった意味で書いておりません。
私は大学受験で鬱になりその時初めてADHDと診断されたという過去を持つためこういう見解になっています。
しかし、大学受験のおかげで自分の苦手な部分(集中力や暗記力、計画性のなさ)が浮き彫りになったため自分の障害を知ることができました。
何事も最後にやるかやらないかを判断するのは自分です。
大学受験は厳しものがあるかもしれませんが同時に得るものもあると思います。
自己嫌悪にならない程度には苦手分野で頑張って自分の限界を知っておくと良いかもしれません。
私という失敗作から学んでいただければ幸いです!
またね